【S7 最終469位】パオ狩り古代象【R1900】
ねんねんころりと申します。
S7は3桁↑到達のボーダーが低く、過去最高順位なものの、レートは1900止まりとタイトル通りとなりました。
依然としてセガカミラッシャ構築にお世話になりましたが、今回も最後まで読んで頂けると嬉しいです!
構築経緯
いわゆる厄災環境と言われた対戦シーンもS7で終了を迎えました。各個体の型の開発もあらかた進んだ中で、しっくり来る構築が見つからずにS6からS7中盤まで迷走。
そんな時に友人のまるさんから、セグカミラッシャのパーツとして有用な水テラスイダイナキバの育成論を提供して頂きました。
セグレイブとイダイナキバのどちらか(或いは両方)を先発に置いて荒らして試合のテンポを取り、最低限のサイクル要員及び展開役のクッションから高火力の特殊アタッカーでスイープする動きをメインに構想を練ることに。
前々期から使い続けていた襷ハバタクカミを、中速・鈍足対面を上から破壊でき、テラス後の耐性の優秀さから強引な3タテも視野に入れられる耐久振り眼鏡ハバタクカミに変更。
(これも友人のまるさんの技構成・努力値を丸々パクリスペクト)
テラスが残っていた場合はラス1パオジアンとの対面でも打ち勝てる・平時は高い素早さと絶妙な耐久を頼りに高い火力を押し付けられるようにしました。その引き先として、相手の高火力物理アタッカーや火力のない特殊枠にも、異常な耐久力と欠伸展開で強引に切り返せる残飯ヘイラッシャを続投。
ここまでで4体の選出枠を埋めながら、残り2枠をころころ変えて潜っていた所、結局は先発枠が増えただけでワンパターンなことに気づき、ハバタクカミとは弱点が一貫せず、相手には一貫性の高い技範囲と火力を出せるお化け金魚こと、耐久振り控えめスカーフイーユイを採用。
今まで重かった変化技による誤魔化しを許さないサーフゴーにイーユイが強く出られる事から、その補完枠としてリーフストームで脱出パックによる能動的な対面操作や、再生力由来のサイクル性能、キノコの胞子による運ゲー、詰ませが出来るモロバレルを採用して構築が完成しました。
コンセプト
・先制技と高火力技が飛び交う中でもタイプの優秀さ、耐久力を活かして戦っていける有限的なサイクル。
・それなりの素早さを担保に受からない火力と一方的な択を押し付けて圧を掛けていく対面。
・上記の要素を損なわない様に安定行動を増やせる展開。
以上を繋ぎ合わせて対面>展開≒サイクルの側面を自分なりに形にした準スタンダード構築。
個体紹介
セグレイブ
テラス:でんき 性格:いじっぱり
特性:ねつこうかん
持ち物:とつげきチョッキ
実数値:205(116)-216(252+)-113(4)-/-107(4)-124(132)
〈調整〉
HD…テラス無しでステロ+臆病C252テツノツツミの鋼テラバースト確定耐え。またはHP満タンから臆病C252ハバタクカミのフェアリーテラスムーンフォース確定耐え。
A…特化。撃ち合いに強くするため妥協出来ない。
B…余り。HP満タンから、持ち物補正なし意地A特化パオジアンの聖剣確定耐え。及び意地A特化テツノカイナのドレインパンチ確定耐え。
テラス時、意地A特化鉢巻カイリューの飛行テラバーストを2耐え。
テラス時、意地A特化命の珠ミミッキュのじゃれつく+ゴーストテラスかげうちを確定耐え。
S…準速ガッサ抜き抜き。
今作で見つけた推しポケ第2号。
見せ合いの時点で圧力が高く、テラスを切った際の捲り性能も健在です。元々のタイプもあって厄災ポケモンのパオジアン、イーユイに不利を取りがちですが、それらを処理した後の取り巻きの多くに安定して打ち克てる強さは偉いの一言でした。
このポケモンの最大の役割対象は、対面のサーフゴー及び鋼テラバーストやフェアリーテラバーストを仕込んだテツノツツミですが、電気テラスタルによってフェアリー技等倍、飛行・鋼技が半減になることでサーフゴー・ツツミに安定して勝てました。ツツミ対面ではテラスを即切りしたとしてもドロポンが等倍になるのは妥協しやすく、択の回避とツツミ側が避けたいドロポンゲーに持ち込める点がむしろ強かった。
副産物として飛行テラバカイリューを引き先で見てからテラスを切り、テラバーストを耐えながら倒していける点も電気テラスタルが活きていました。
ヘイラッシャ
テラス:フェアリー 性格:わんぱく
特性:てんねん
持ち物:たべのこし
実数値:257(252)-120-183(252+)-/-86(4)-55
技構成:あくび/まもる/ウェーブタックル/じわれ
〈調整〉
HB…特化。悪テラス鉢巻パオジアンのかみくだくを受け出しからテラス後2耐え。草及び電気テラス鉢巻パオジアンのテラバースト確定耐え。鉢巻カイリューの飛行テラバースト2耐え。
D…ステロ+臆病C252ハバタクカミのフェアリーテラスムーンフォース確定耐え(控えめC116ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース+ステロ込み確定耐え)。FCロトムのC無振りボルトチェンジを食べ残し+まもるで2耐え。C252控えめ10万ボルト確定耐え。
特筆すべきことの無いHB特化個体。Hを甘えてBD振り調整も検討したが、ヘイラッシャというポケモンで択の発生やあくび+じわれによる運ゲー要素を踏まえると、Dを振ってH実数値を減らすと拘り物理アタッカーに対して若干脆くなるのが懸念点だった。
身代わりなどが無い高火力物理アタッカーだけに仕事をしてもらうという事で調整をブッパにし、相手の特殊アタッカーに対して耐久と火力を両立した上記のセグレイブや後述のポケモンでなんとかしようと判断した。
ハバタクカミ
テラス:フェアリー 性格:ひかえめ
特性:こだいかっせい
持ち物:こだわりメガネ
実数値:159(228)-/-91(124)-187(124+)-156(4)-159(28)
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/サイコショック/ほろびのうた
〈調整〉
HB…A20振りまでのディンルー及び無振りヘイラッシャの不一致ヘビーボンバー確定耐え。
意地命の珠ミミッキュのじゃれつくまたはかげうち確定耐え。テラス時、悪テラス鉢巻パオジアンのかみくだく確定耐え。鉢巻パオジアンのこおりのつぶて確定耐え。意地A特化鉢巻カイリューのじしん確定耐え。
C…臆病C特化ハバタクカミより1だけ高い数値。フェアリーテラス眼鏡ムーンフォースで、瞑想+1ハバタクカミを下から動いて確定2発。
H124振りD132振りヘイラッシャを眼鏡ムーンフォースで50%の乱数1発。テラス切りで確定。上記調整の鋼テラスヘイラッシャを53%の乱数2発。
HDベースの腕白ディンルーは特化個体でも眼鏡ムーンフォースで87.5%の乱数1発。慎重HD特化ディンルーはテラスムーンフォースから確定1発。
D…余り。
S…最速90族より実数値が3だけ高い。
耐久力を可能な限り振り、引けない対面の相手に無理やり撃ち合って勝つ為のハバタクカミ。Sラインを削っているものの、襷や数の少ないスカーフであるかの様に投げてケアさせて勝つ試合もままあった。半減受け出来る相手には、確保した物理耐久と元々高い特殊耐久から無理やり後投げして削るといった動きもできた。
特殊アタッカーとの撃ち合いには火力と総合HPが高いこともあり、ウルガモスなどの積みエース相手にのみ、ほろびのうたで流すムーブを心がけていた。
耐久を振ったとはいえ元々のHB種族値が貧弱な為、あくまで一撃だけ受けて返しに倒すプロレス型なので過信は禁物。耐久をある程度下げてガブリアス抜き調整までするのも一考か。
テラス:ほのお 性格:のんき
特性:さいせいりょく
持ち物:だっしゅつパック
技構成:リーフストーム/ヘドロばくだん/イカサマ/キノコのほうし
実数値:221(252)-105-121(156+)-105-113(100)-32(↓個体値3)
〈調整〉
HB…陽気パオジアンのつららおとし確定耐え。意地A特化キノガッサの炎テラバースト確定耐え。チョッキディンルーのA特化じしん2耐え。
D…臆病テツノツツミのC252フリドラ及びれいとうビームを確定耐え。臆病C252ハバタクカミのムンフォ+シャドボ耐え。同ハバタクカミ及び控えめハバタクカミのサイコショック確定耐え。
ヘイラッシャとは違い両受けの駒としてサイクル要員、再展開の為の引き先となる枠として採用。後述のイーユイと相性がよく、数的有利を取った後は飛行テラバ竜舞カイリュー以外にはこの並びで概ね詰められました。
1舞いした後のカイリューが破壊神すぎる為、対面カイリューに比較的強く出れる並びの中に採用した事で殆どカイリューは出てこなかった(と思う)。
氷タイプや同じ草タイプを誘う枠としても機能し、後述のイーユイとイダイナキバを通す呼び水となったキノコ。
イーユイ
テラス:ゴースト 性格:ひかえめ
特性:わざわいのたま
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:あくのはどう/かえんほうしゃ/バークアウト/オーバーヒート
実数値:155(196)-/-105(36)-187(116+)-141(4)-140(156)
〈調整〉
HB…A特化鉢巻カイリューのノーマルテラスしんそく確定耐え。意地命の珠ミミッキュのじゃれつく+かげうち確定耐え。テクニシャン意地ガッサのマッパを最高乱数切りで耐え。
C…臆病C252と同値。H4振り珠ミミッキュをばけのかわ+命の珠ダメ+かえんほうしゃで確定で落とせる。
D…余り。臆病C252ハバタクカミのムーンフォース確定耐え。HBロトムのハイドロポンプ確定耐え。
S…スカーフ込みで実数値211の最速ドラパ抜かれ。最速パオジアン抜き。鉢巻カイリュー に稀に遭遇した為Sラインを甘えた。
特性と一貫性の高い炎と悪技の2ウェポンから削れた相手をスイープして行く枠。ゴーストテラスタルによって抜群か等倍で入るしんそくやマッハパンチを透かせるように。打ちたいテラバーストが無かったわけではありませんが、元々のタイプが耐性と攻撃性能のバランスが良かった為タイプ一致の2ウェポンと身代わりを置く特殊アタッカーへの返しとしてバークアウト、ゴリ押しのオーバーヒートとしました。鬼火などを採用して無理やり裏の起点にするのも良いかもしれないが、外しが許せなかったので見送りました。
イダイナキバ
テラス:みず 性格:ようき
持ち物:ブーストエナジー
技構成:じしん/はたきおとす/がむしゃら/みがわり
実数値:191(4)-151-151-/-105(252)-152(252+)
〈調整〉
HB…水テラス時、悪テラス鉢巻パオジアンのかみくだく確定耐え。及び鉢巻パオジアンのつららおとしが80%の乱数3発。また、陽気パオジアンのつららおとしが高乱数以外身代わりが耐える。テラス時、意地A特化テツノカイナの雷パンチ確定耐え。持ち物補正なしマリルリのじゃれつく確定耐え。
A…無振り。耐久無振りパオジアンをじしん2回で落とせ、火力を出して行く役割では無いので問題なし。
D…ブッパ。テラス切り前提なのでかくとうタイプを消せば臆病C252ハバタクカミのムーンフォース確定耐え。水テラス時、臆病C252イーユイの火炎放射、テラバースト確定耐え。
S…ブッパ。ブーエナ発動後最速ドラパ抜き。
パオジアンとヘイラッシャ、水ロトムなどを身代わりの起点にしながら、はたき地震がむしゃらの3ウェポンで受け破壊とともにパオジアンを狩る為の型と色個体を提供していただきました。
はたきによる残飯持ち、ゴツメ持ちのケア、浮いてる相手にもがむしゃらを入れられたりと非常に強いポケモンでした。最終日にはテツノワダチと同じ構成からか読まれる場面もありましたが、通った時に裏のポケモンでスイープする動きがストレスフリーかつ、爽快の一言です!
基本選出
・ハバタクカミ+ヘイラッシャ@1
セグレイブが先発として入る枠が多いもののミミッキュ・ロトム・サーフゴー・ツツミなどと同居している刺さりの良いパオ構築にはセグレイブは裏から通すか、取り巻きによっては殆ど投げませんでした。パオジアンの他にカイリュー 、イルカマンなどが入っている構築は、積みアタッカーやチョッキ持ち構成のこれらには再展開が厳しいと感じヘイラッシャは最後まで抜けませんでした。
・キバ+イーユイ+モロバレル
パオラッシャ、ハバタクカミなどがいる構築に投げる選出パターン。パオジアンかヘイラッシャ(受けコマ)どちらかを倒す事でクッションまたはアタッカーの損失を与えてイーユイとモロバレルの動きを通し易くします。
パオジアン対面のイダイナキバは、引き先に浮いているポケモンが居てもいなくても地震から入り、居座る様ならそのまま突破。引いてくる様ならクッションに身代わりやはたきを打って動きを縛りつつがむしゃらを打ちます。
この動きが非常に強力で、セガカミラッシャの並びの圧力を盾にイダイナキバを通せる並びを意識しました。
・キバ+イーユイ(セグレイブ)+ハバタクカミ
上記の何れも通しにくいと判断した時の苦肉の策となります。キバかイーユイを先発に置きながら荒らして高火力でそのまま押し切る事になります。交代をそもそも出来ない(しない)選出なので、あまり相性の良く無い構築相手にはこの並びを時折出していました。
ツツミ入りに対して条件付きで後投げ可能なポケモンとして、イーユイの枠をセグレイブに担って貰いました。キバがテラスを切らずとも処理出来そうな対面の時は、テラスを残しながら相手にも択を迫れるように立ち回りでなんとかしました。
重いポケモン
・先発で出てくるブーストエナジーハバタクカミカミ及びテツノツツミ。
・どくびしやトリックを絡めてくるスカーフマスカーニャ
・Sの上がるエナボ持ちテツノドクガやトドロクツキ
パーティSラインの上限はこのイダイナキバとなる為、初手にキバを置いた際にこれらと遭遇すると引かざるをえない場面も起きた為、その対戦は辛いスタートを切る事になりました。
最終順位
感想 Special thanks
今回は前期と違いなんとか自分の目標とする3桁に届きました。所属するサーバー内の色々な方の意見を貰い、時には個体提供や努力値の配分考案なども手伝って頂き感謝の念にたえません。
深夜帯でしか潜れないことが殆どな為、それでもいつもの皆さんが傍らで同じ様に頑張っている姿には感心させられてばかりです。
自分は対戦数よりも、一戦ごとの勝敗に拘って潜らないといったこともあるので皆さんのファイティングスピリッツは来期の励みにもなりました。
・個体、努力値、考察などを手伝ってくれた今期もレート2000を達成された〈まる〉さん
・強い順位帯での対戦やプレイングを見せつつ、深夜帯のムードメーカーにもなってくれるレギュB屈指の強者〈ひよこ〉さん
・わずか3ヶ月内で怒涛の快進撃を見せ、今期レート2000達成された〈こお〉さん
・ストイックに戦い続けながら顔を出してくれた〈スペード〉さん
・面白い着想や気づきを齎してくれる〈キングカズ〉さん
・マイナーポケに詳しすぎて暴れ狂ってる〈ロザミア〉
・最後にサーバーを管理され、代表として自分を温かく迎えてくれた〈じんぐうじ〉さん
来期もみんなで頑張っていきましょう!!
最後までお読みいただき、皆さんにも限りない感謝をお伝えします。
本当にありがとうございます!!